乾燥
乾燥肌とはドライスキンとも呼ばれ、通常よりも肌の水分や皮脂が不足して角質がはがれ、皮膚のバリア機能が損なわれている状態です。
原因は空気の乾燥・寒さ・日焼け、また肌に直接与えられる刺激も乾燥肌の原因となります。
治療は乾燥しないようにヘパリン類似物質が含まれた保湿剤を使用します。
冬はクリームタイプ、夏はベタつきの少ないローションタイプを塗って使い分けることもあります。
皮膚の炎症が強い場合は、ステロイドを使用することもあります。
にきび
多量な皮脂分泌、毛穴のつまりなどが原因となり、毛穴炎症が起こる病気です。
ホルモンバランスや食事・飲酒、喫煙、メイクなど様々な要因で悪化します。
治療は抗菌剤、ディフェリンゲルやベピオゲルなどの外用薬の塗布、またビタミン剤、抗菌薬などの内服を行います。
かゆみ、かぶれ
多くの場合ステロイド外用薬を使用し、内服は抗ヒスタミン薬が用いられます。
原因を特定するのは難しいのですが、詳しい問診で原因を可能な限り究明していきます。
巻き爪(陥入爪)
巻き爪とは、足の爪が横方向から皮膚にくい込むことで起きる炎症のことです。
現在、巻き爪に悩んでいる患者さんは10人に1人の割合ともいわれ、より身近な病気になってしまったともいえます。
巻き爪に似た症状として、陥入爪があります。陥入爪は爪の端がトゲ状になり、指の肉にくい込んで起きる炎症です。
原因は 爪水虫・ 深爪・ 間違ったサイズの靴など様々です。
当院ではまず出来る範囲で保険診療を行い、ご希望の方には巻き爪マイスターによる自費の矯正治療を行います。
イボ
イボは「皮膚が盛り上がったできもの」で、原因は加齢や紫外線、体質、ウイルスなどさまざまなものが関係しています。
ウイルス性イボは放置すると、他の場所にもイボが移る場合がありますので早めの受診を推奨しています。
保険診療では液体窒素の治療が主ですが、当院ではモノクロロ酢酸による治療も可能です。
尋常性乾癬
白いフケが付着したやや盛り上がった斑点を特徴とする疾患です。
膝、肘、頭皮が好発部位です。
尋常性乾癬は他の人にうつったりしませんので、温泉やプールなどは問題ありません。
皮膚をこすると悪化しますので、掻いたり、入浴時にこすったりするのは避けましょう。
ステロイド外用薬やビタミンD外用薬を使用します。
掌蹠膿疱症
掌蹠膿疱症は膿が溜まった膿疱と呼ばれる発疹が、手のひらや足の裏にたくさんできる疾患です。
悪くなったり良くなったりを繰り返し、皮膚科慢性特定疾患の1つです。
喫煙や、扁桃炎、虫歯、歯科金属アレルギーなどが原因と考えられています。
掌蹠膿疱症は他の人にうつりません。
当院ではビオチン酸の内服とステロイドの外用で治療しています。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹・皮膚炎が慢性的に繰り返される病気です。
喘息や鼻炎などのアレルギー疾患にかかりやすい体質の人に生じやすいとされますが、皮膚のバリア機能障害や、アレルギーを起こす物質などの環境要因、ストレスなどの精神的要因なども複雑に絡み合って発症すると考えられています。
当院では外用薬、内服薬の他、注射によるデュピクセントでの治療も行えます。
ストレスや肌に合わない化粧品、睡眠不足や洗いすぎなども増悪させる原因になるので、日常生活でも注意が必要です。
乳児湿疹
生後2ヶ月頃から6ヶ月頃までの赤ちゃんの肌にできる湿疹で、赤ちゃんの約20%程度に出現します。
赤ちゃんの皮膚は大人よりも薄く、汗をかきやすく乾燥しやすいという特徴があります。
ちょっとしたことでトラブルを起こしやすいため、日々のスキンケアがとても重要です。
単純ヘルペス
ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルスが皮膚や粘膜に感染して引き起こされる病気です。
ウイルスがついたタオルやグラスの共有などの家族間での感染で、一度感染するとウイルスが体から消えることはありません。
ウイルスは、体の細胞内に一生潜伏すると言われています。
そのため、単純ヘルペスウイルスⅠ型は、60代以上の方でほとんどの人が感染しているといわれています。20代〜30代の方でも実に2人に1人は感染しています。
ウイルスに感染していても、健康体であれば、自分で抗体を作ることができるので症状が出現することはありません。
風邪や疲れ、ストレスなどで体調が悪いときや、免疫機能が低下しているときに発症しやすいのでご注意ください。
性器ヘルペス
性器ヘルペスは性器やお尻の周辺に水疱ができる病気です。
軽度のかゆみやピリピリ感が特徴です
ただし、全く自覚症状が無いこともあります。
蕁麻疹
蕁麻疹(じんましん)とは、皮膚の一部が突然、赤くくっきりと盛り上がり、しばらくすると、あとかたも無く消えてしまう病気です。痒みを伴いますが、チクチクした痒みに似た感じや、焼けるような感じを伴う場合もあります。
皮疹の形は小さなものから地図のようにひろがるものまで様々で、出現する数も様々です。
薬物、食物、感染、物理的な刺激、精神的ストレスなどが原因にあげられますが、それぞれの患者さんで原因を1つに特定することはなかなか困難です。
内服薬を長期に使用します。
目周りの湿疹
目周りは体の中で皮膚が薄いため、使える薬が限られます。
目周りの湿疹に対して、眼科を受診するか、皮膚科を受診するか悩まれる方も多いと思います。
皮膚にできている疾患であれば部位に制限は無いので、まずは皮膚科にご相談ください。
陰部の痒み
当院では女性医師が診察しますので、女性の患者様も安心してご相談ください。
病気の部位をみせることに抵抗を感じる場所ですが、早く改善させるには正しい診断が不可欠です。
腋窩多汗症ボトックス
特別な原因がないのにワキに多量の汗をかく病気を原発性腋窩多汗症といいます。
脇の下の汗をかく部分に、ボツリヌストキシン製剤を注射することで発汗量を減少させる治療も行っております。
薬の効果は、個人差もありますが通常注射後2、3日で現れ、6ヵ月程度効果が持続します。